俺は、お前がいいんだよ。
Chapter*5
君がいない日
恋なんて、するわけない。
ずっと、そう思ってきた私が……
初めて恋をした。
自覚したからには、陽希にも…私の気持ちを伝えなきゃ…。
そう思っているんだけど……
「あのさ、陽希……」
「ん?」
「………ううん、なっ…何でもない。」
いざ…声に出そうとするとドキドキの波が押し寄せてきて、話すのを断念したり、違う話題に替えて誤魔化すばかり。
気付けば、陽希への恋を自覚してから一週間以上が経過していた。
陽希を待たせたくない。
早く言葉にしたい。
その気持ちは強くあるのに、なかなか上手くいかなくて…。
想いを口にすることへの難しさを痛感している私がいた。
陽希はスゴいな…。
私への告白、かなり緊張したはずなのに…。
そのドキドキを乗り越えて、告白してくれたんだから…。
私も頑張らなきゃ…。