俺は、お前がいいんだよ。

「たっ…誕生日プレゼントありがとうございました!!」


「そんな、私は単にプレゼント選びのお手伝いしただけだから…。」


「あの子犬のペンケースとチャーム、すっごくカワイイです!!友達にも、“いいなぁ…”って、うらやましがられました!これからも、大切に使います!」


身振り手振りを交えて興奮気味に話す彩名ちゃんに、笑みが零れる。


「ありがとう…。彩名ちゃんにそう言ってもらえて嬉しい…。」


背を屈めて、笑顔で伝えた。


陽希からプレゼントを気に入ってもらえたことは聞いていたけど、彩名ちゃん本人から聞くと嬉しさ倍増だな…。


二人でニコニコと笑っていると、陽希が後ろから彩名ちゃんをヒョイッと持ち上げた。


「こら、彩名。風邪ひいてんだから、あんまり由依の傍に近付き過ぎちゃダメだろ。それから、“由依ちゃん”とか馴れ馴れしく呼ぶなよ。由依お姉さん…だろ?」


「えーっ、由依ちゃんは由依ちゃんだもん!」


プウッと赤い頬を膨らませる彩名ちゃんが可愛くて、クスリと笑ってしまった。


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