俺は、お前がいいんだよ。
その後、クラス委員の進行で運営委員決めがスタートしたけれど、立候補も推薦もいなくて膠着状態に。
結局、運営委員も班決めも公平にクジ引きにしよう…という結論に至った。
運営委員になったら大変そうだな…と憂鬱な気持ちでクジを引いたけど、その不安が現実になることは無く、運営委員は他の生徒に決まった。
班決めの方も、運が良かったのか恵理子と同じ班に。
なんだかホッとしてしまった。
「よーし、無事に決まったからホームルーム終了。さっさと帰れよ~。」
先生は足早に教室から出て行く。
帰り支度をしていると、恵理子が私のところに駆け寄って来た。
「由依、良かったね!」
「うん。恵理子と同じ班になれて本当に良かった…。」
声を弾ませる私に、恵理子はニヤリと笑みを浮かべる。
「それもそうだけど、ほら…瀬ノ内君と同じキャンプ場じゃん!由依にとっては、そっちも嬉しかったでしょ?」
「う、うん…。」
「だよね!顔に書いてあるもんっ!」
そ、そんなに分かりやすい表情してるのか…。
恥ずかしい…。