俺は、お前がいいんだよ。
「恵理子に話したら、ちょっとスッキリした。」
「これからも、悩みや困ってることあったら一人で抱えないで遠慮なく話してね。私、いくらでも話を聞くから。」
「ありがとう…。」
「瀬ノ内君の彼女は由依なんだから、思いっきり胸張っていればいいよ!」
「うん…。」
陽希も、同じようなこと言ってたっけ…。
恵理子の優しい言葉に、笑みが零れた。
「由依、ケーキ食べよ?栗山さんにイライラしてたら、完全にお腹空いちゃった!」
「私も、恵理子に今の率直な気持ちを打ち明けたら、お腹空いた…。」
二人で笑い合って、ケーキを頬張る。
その後も、学校のことや家のことなど色んな話をしながら、ゆっくり休憩をした私たち。
充実した時間を過ごしてカフェを出た。
「結構、カフェで喋ってたね…。」
「うん。でも、久々に由依と…じっくりお喋りした気がする。学校では瀬ノ内君に由依をとられちゃうから。瀬ノ内君、溺愛してるよね~由依のこと。」
恵理子はニヤリと笑う。
瞬く間に熱くなった顔からは、今にも湯気が吹き出しそうだ。