俺は、お前がいいんだよ。
笑顔あふれる時間を
「えっと…掃除完了したし、ケーキもプレゼントも準備完了。支度も済ませたし、これで大丈夫…かな。」
期末試験も無事に終わり、今日は…ついに陽希の誕生日当日。
シフォン素材の淡い水色のワンピースに身を包んだ私は、自分の部屋を見回した。
そろそろ出掛けようかな…。
鏡の前で、もう一度…身だしなみをチェックして、小さめのカゴバッグを手に持った。
昨日、恵理子と一緒に買い物に行った時に、いいなぁ…と思って、ついつい買ってしまったワンピースなんだけど…
陽希、どんな表情するかな…。
いい反応をしてもらえたら、嬉しいな…。
前向きに考えながら、家を出た。
なんか、緊張しちゃう…。
慌ただしくなる鼓動に合わせて、自然と歩くスピードが速くなる。
夏らしい晴れ渡った青空を見上げて、深呼吸をした。
今日は、陽希へのサプライズのお祝いが上手くいきますように…。