俺は、お前がいいんだよ。
「なんで私が!?どうして、そういう成り行きになるの?それぐらい、一人で行けばいいんじゃない!?」
私は間違った反応はしていないはず。
これが普通だ。
「女の子の好みとか分からねぇから、一人だと選びようが無いだろ?女子目線で見てもらえると、参考になるし。」
「だからって、なんでその役目が私なの?他の女の子に頼めば……」
「俺、基本…女子とは話さねぇから。頼めるのは伊織しかいないだろ。」
そうだった。
瀬ノ内君は、中学の時のお礼の関係で例外的に私と話してるだけ。
通常は女子に興味がない男の子なんだった。
「でも、プレゼントなんて好みは人それぞれ。いっそのこと、妹さんに貰いたいプレゼントを直接聞いたら?」
「サプライズで渡したいんだよ。プレゼントの中身は、秘密にしておいた方が開ける楽しみがあるじゃん。」
それは、まあ…そうかもしれないけど。
「どうしても、ダメか?」
真っ直ぐ目を見つめられた私は、戸惑ってしまった。