俺は、お前がいいんだよ。
早速、訪れた再会
「そっか、そっか~。また男の子にツンとした態度をとっちゃった…ってわけね。」
「…うん。」
翌日のお昼休み。
教室でお弁当を食べながら、私は親友の恵理子(エリコ)に昨日の放課後の出来事を話していた。
「私、この性格を変えたいな…と思ったけど、無理っぽい…。だから、いっそ…男の子とは会話しないように努力しようと思ってさ。そうすれば、男の子だって…不快な気持ちになったりしないし。」
ミニトマトを口に頬張ると、恵理子はポンと肩を軽く叩いた。
「まあ、そんな無理して急に変えなくてもいいんじゃない?素直な気持ちを言葉にするのは、私だって難しく感じる時があるもん。」
「でもさ、私の場合…素直に言えない代わりに、トゲトゲしい言葉で返しちゃうのが問題だし…。」
「それは、緊張とか照れくささがあるからでしょ?由依は、昔から…結構シャイなところがあるじゃん?」
「うん…。」
小さい頃から内気なんだよな、私。