私が泣いてるのは君のせい
海斗が真剣な顔をして言うから思わず

頷いてしまった。

「ありがとな。」

海斗はそう言うと私の手の上にそっと自分の手を重ねた。

「俺、正直言うと咲希と悠人は付き合ってると思ってた。

俺がいるのに。」

…え?
ただの幼なじみなのにそんな風に思ってたなんて…

「一緒にアイツと帰ったり

笑い合ったり喋ってんの見てると

俺なりに傷ついた。

俺にしか見せてくれないと

思ってた笑顔をアイツにも見せてたから。」

つ、つまり

嫉妬してたってことなのかな……?
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