真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜



「柑奈、二次会どうする?」

「行くに決まってるじゃん」


金曜の夜、私は決まって会社の中の良い事務の女の子達と合コン。

「あの、外科医さっきから柑奈のことばかり見てるよ」

結菜に肘でつつかれ、視線を上げると

大きな病院で外科医をしていると言った男と目が合った。

男は一瞬、視線を逸らしたものの、もう一度私と目が合うと、今度は少し照れ臭そうに微笑んだ。


容姿は中の上くらい…。

一緒に歩くのがギリギリセーフくらいのレベルだけど、お金は持っていそう…。

少し悩んだけど、今夜の相手を決めた私は一次会の会計の際に彼に携帯の番号を書いた紙をそっとて渡した。




「柑奈さんはこの後、二次会はどうするんですか?」

「もちろん…」そう、言いながら店先に掛けてあった時計に目をやった。


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