真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜

食べたいはずで頭に浮かんだサンドイッチなのに…

なぜだか口にしたいと思えなかったんだ…。


「せっかくとって置いてくれたのにな…」

紙袋をそのまま冷蔵庫に片付けて、棚かまだ少し中身が入ってる焼酎をグラスに注いだ。


今日は梅酒も要らない。

なんだか、気持ちが落ち着かない。

表現できないような感覚。

良いことがあったような。

それなのに、気持ちはもやもやしていて、落ち着かない。


サンドイッチを買うだけで満足できた?

まさかね。

それなら、こんな風にもやもやした気分にはならないだろう。

何かが引っかかってるような不快感。


それから数日、冷蔵庫には手付かずの紙袋が増えていった。



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