真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜


容姿と仕事には自信あるけど、他のことは一切できない。

料理なんて、鍋すら家にない。

性格はわりと悪いほうかもしれない。


それは…


昔の男のせいなのかもしれないけど…。

っていうか、絶対。




タクシーをおりて、自宅のマンションのオートロックを開けた頃、ふと冷凍庫の中身が空っぽなことを思い出して立ち止まった。


「冷凍してた半額の唐揚げ、昨日酒のつまみに全部食べちゃったんだ…」

かと言って、スーパーまで歩くのは面倒くさい。


「軽く食べれるものがいいんだけどな…」

マンションを出て歩き始めた時、横断歩道向かいのサンドイッチ屋さんの灯りが見えて夕飯確定。


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