真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
「そういうわけじゃないなら…何よ?
今更、私の顔を見てあの日の罪悪感でも感じてるの?」
意地悪いと自分でも分かってる。
わかってるから、顔を見れずにわざとショーケースに視線を落としてる。
「それは…柑奈さんのほうじゃない?
あの日から2日間も買い物に来ないし、店の前通る時、ダッシュで逃げてたじゃん?」
見られてたのは…予想外で恥ずかしい。
「うるさいわね。ダイエット中よ。ランニングみたいなものよ」
「ヒールで?」
私に言い返してくるなんて…
腹はたたないけど
変な気分。
「ヒールで走るのが流行りなのよ」
「そうですか」亜星は笑いながら私を見る。