真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
唇に生クリームの甘さがまだ残っている。
シャワーにはいると、まだほんのり、体に残ってる跡。
何もかもに、心が反応するから
息苦しくてたまらない。
シャワーの温度を少し下げて、ぬるいより、少し冷たいくらいの湯で体の火照りをさまして
シャワーから戻る。
梅酒を飲みながらベランダに出ると、閉店したお店から出てきた亜星の姿が目に飛び込んできた。
「仕事、終わったの⁉」
2階のベランダから叫んだ声に、驚きながら亜星がこちらを見上げる。
「また、梅酒ですか?」
「美味しいよ!」
人目もはばからずに会話をしていると、近くを通りかかる女子高生達が、くすくす肩を震わせながら通り過ぎていくから…
なんとなく
「大丈夫なら寄ってく?」と、また私から声をかけていた。