真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
押し倒して、視線を落とすと
愛らしい笑顔で私を待つ。
どうして…そんな表情ができるの…?
君の脳裏にはきっと
私じゃない
特別な女性の顔だって浮かんでるはずでしょう…?
「柑奈さん、電気消そ?」
「嫌…。私はあなたを見たいんだから。」
「それは嬉しいけど、柑奈さんのことだって見えちゃうよ?」
「いいのよ…。君はちゃんと私を見て?」
頷きながら
キスをせがむその唇に、何度も唇を重ねた。
手繰り寄せられた服の中に大きな手のひらが肌に触れて行くのが心地よくて抱きつくと、君は悪戯な笑顔を浮かべてみせる。
「生意気…」
「そうかな?でも、生意気かも。俺は男だしね」
「今日は逃がさないから」
「最初から逃げるつもりなんかないよ」