真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
「柑奈、お前は俺の特別だ。
だから俺もお前の特別になりたい。」
そう、告白をされた。
告白なんかは、毎日のようにあった。
そんな日常が普通だったのに
なぜか、光太の事だけは特別な言葉のように感じられたのは
まだ、私の経験が浅かったからなのか…
本当に、彼が私にとって、周りと違う特別な存在だったからなのか…。
今となっては分からない。
なぜ、あの時、他の男達との関係も全て経って
あの瞬間にあなたを選んだのか…
一緒に過ごした日々が幸せだったのか
不幸だったのか
今はもう、その気持ちだけが思い出せない。