真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
出会った頃の光太は、1歳年上だけど、無邪気さがあって、親しみやすくて、その場の盛り上げ役だった。
けど、時折見せる、儚げな表情がなんとも私を切なくさせる。
そんな男だった。
高校時代、喫茶店のアルバイト仲間として知り合った。
1年間だけ一緒にバイトをしていたけど、その時はあまり話したこともなくて、年上の光太は高校卒業と同時にアルバイトを辞めていったし
それからの付き合いなんでまるで無かった。
そんな彼と偶然、また出会ったのは私が地元で就職して、2年目の冬。
忘年会で行った、飲み屋だった。
二次会は、仲の良い人同士10人程度が集まった。
同僚の知人のお店で、相席を頼まれ
その相手が光太とその職場のグループ数名だった。