真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜

狭い店内は、細身の私くらいの体型でも横に並んだら6人も入るかどうか

やっとの場所に、サンドイッチ並んだレジ兼用のショーケースが一つ。



「以前、よく来てくれてましたよね?」

「ああ、はい。」

食べ飽きるほど食べました。

「近所なんですか?あなたがいらしてた頃、よく家内があなたに憧れていたんですよ」

笑いながら喋る彼に私は愛想笑いを一つ返した。

「今日は奥様はもう、中に入ってしまったんですか?」

「ああ…ちょっと出払っていまして、あなたが来てたと知ったら会いたかったなんて言われちゃいそうです。」

そう言いながら残った玉子のサンドイッチと、まるごとイチゴの生クリームサンドを一つずつ、紙袋に入れて渡してくれた。



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