真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜

「亜星…意味わかんない」

呆れながら言う私に、亜星はちょっと拗ねたように唇を尖らせた。

「だって柑奈さん、いつも大人ぶってるんですもん」

「私は大人よ?」

「そうかもしれないですけど、一度くらい無邪気に笑う顔を見てみたい」

なるほど、それでこんな意味のわかんないことを…

「たまには、俺もそのサンドイッチ食べたかったです」

私は最後の一口をぽんっと口に放り込んで「無くなった」と笑った。

すると、亜星が突然私を抱き寄せて

深く唇を重ねる。

突然のキスに、息の仕方さえ分からなくなるほど

甘い感覚。


頭がぼんやりしてきた頃、突然離れて「やっぱ、甘いですね」って呟いた。


顔が熱くなる。

年下のくせに…


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