真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
軋むベッド。
手を絡ませながら亜星はまた、少し怯えるような眼差しを私に向ける。
「柑奈さんは俺のこと見てる?」
「ちゃんと見てるよ」
そう応えても、亜星の眼差しはまだふるえている。
「何が怖いの…?」
こんなにも繋がっているに。
「柑奈さんが、時々…遠い目をするから」
「私…そんな顔してる?」
「たまにね」
そう言いながら頬に触れてた手のひらにキスをくれる。
まだ
ちゃんと亜星に気持ちを伝えていない。
自分の中で生理できていない事と
終わらせることができていない思い出があるせいで…。
いつか
きっと、好きだと伝えたい。
「亜星…、私ね…ちゃんとけじめをつけなきゃいけないことがあるの。
それまで待っててくれる?」
少しの間があって
彼はこくんと頷いた。
「待つも、待たないも…俺にはあなたしかいない。」