真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
それから直ぐに、一台のワゴン車が私達の前に停まると、中からすらりと背の高い、30前半か20代後半くらいの男性が助手席の窓をあけ、私達を覗き込んだ。
「お待たせ。」そう言った彼に、亜星が「遅いよ兄ちゃん」そう返した。
…
兄ちゃん?
えっ?
何事でしょうか。
紹介もされないまま、後部席に乗せられ
わけもわからないまま、連れて来られたのは…
まさかの
亜星、実家⁈
木造平屋の大きな一軒家は、昔のアニメにでてくるようなイメージそのままで
混乱する頭の中を整理できないまま…
今、私は亜星の家族?親戚?知人?
よく分からないけれど、とりあえず大人数に囲まれて、客室で冷や汗をかいていた。