野獣の誘惑
匂い
働いて3年目ごく普通に生活していた私
今日からとんでもない事に巻き込まれるなんて思いもしなかった


それは 私にとって運命の出会い?





会社の廊下を歩いていたら 急に目の前に手が現れた
私を行かせないように 壁に手を付け進行を止める



何事?と思い手の持ち主を見ると 私をじっと見つめる視線
真剣過ぎて言葉が出て来ない



でも 危険を察知し後ろから逃げようとしたら 今度は後ろにも手を置かれ 壁とその人に挟まれた状態に




「嗅がせて。」



一言言って私の首に顔を近づけた



その人の行動が読めない私はされるがまま



他から見たら襲われてるように見えるだろう
私の首に唇が触れるか触れないかの微妙な位置にいる




緊張が一気に走る




私の目の前にはサラサラの黒髪をした 切れ長の目 背は180センチ近くはあるだろう高い背 スーツが良く似合う体 顔は近過ぎてあまり見れないけど 整っている顔



この会社に働いて3年 見た事のない人だ



いまだ私の匂いを嗅いでいる この人変態?
私が何も言えないのを良い事に嗅ぎ続けている



< 1 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop