野獣の誘惑
「匂いを嗅がせて?」


私が言うと彼は上を向き首筋を見せた
視線は私のまま


彼に近付き肩に手を置く 顔を傾け彼の首筋へ


匂いを嗅いだ瞬間 頭がクラクラした
これは お酒に酔ってるみたいな感覚


それって 彼の匂いに酔ったって事?


彼が言う 媚薬なのかもしれない
吸い込まれるように 彼の首筋に触れていた


吸い付く唇に反応を見せる彼 愛おしそうに名前を呼んでくれる


「・・・菫。」



「誉さん。」



彼の上に跨り 唇を奪った


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