野獣の誘惑
結末
19時彼の車に乗りこんだ



「お腹すいた?」



顔を横に振った
緊張のあまり お腹もすかない



「俺も。先に菫を食べたい。」



どきんと心臓がはねた
彼をそっと見ると目を細めニヤリと笑った



車中の甘い空気にクラクラと酔いそうだ
これが彼の漂う匂いなのだろうか?


フェロモン



「誉さんは色気があり過ぎます。酔いそうです。」



ついつい本音を言ってしまった私
彼はその言葉に驚いていた



「この香は菫のだぞ?あ・・・そうか。菫の香と俺のが融合して この香なのか。」



融合?
触れてないのに そんな事が出来るの?



「相性が良いと こうなるんだな。」



一人納得している彼
体の相性も良いと良いんだけど・・・


不安だ



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