野獣の誘惑
「オイ!誉 見過ぎだ。菫ちゃん引いてるだろ。」



何で私の名前知ってるの?
隣を見るとニヤリと笑う



「ま~ 誉に食べられるのは時間の問題だろうけどさっ。野獣に目を付けられたんだ もう逃げれないよ菫ちゃん。」



食べられる?野獣?
二人の顔を交互に見る私 驚き過ぎて言葉が出て来ない



私の前に座ってる友里も言葉が出ないようだ




「何千何十万人居る中で 相性が良いのはたった一人なんだ。その一人に出会えるのは奇跡なんだよ。ほとんどの奴が出会えない。しかも こんな近くに居るとはな。」




「ロマンチストに聞こえるけど ただの野生の本能だろ。お前の嗅覚 野生なみだもんな。」




その相手が私だって言ってるの?
昨日会ったばかりだよ?



匂いでわかる物なの?



私の運命の人?



「それより早く食え。」



私に向かって言う彼 急いで残りを食べ始めた



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