ワンコorオオカミですか!?

「今のお前とクライアントは、お花畑の中、手を繋いで回って楽しんでいるだけだ。周りの花に水を撒いたり、蜂を追い払ったりと大変な所は全く見ようとしていない、頭の中お花畑どもだ」

「……」

いちいち刺々しいし、言葉はきついけど言っている事は多分一理以上ある。
でも何だか素直に頷いてしまうのは腹立たしいから、靴でも舐めて貰おうかな!

そんな事言えば、どんな言葉が百倍になってくるか分からないけど!

「まあ、仲良くしましょうよ。お互いの外聞の為にも」

笑顔でそう言う紺野さんは、すごく楽しそうだ。
なんだかんだ言っても、雰囲気を悪くせずに上手にフォローしてまとめてくれるし。
彼女が、美国部長のほぼ専属のように一緒に仕事しているのは、この暴君を操作できるのが彼女しかいないからだと思う。
そう思いたい。


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