ワンコorオオカミですか!?
階段で登ろう。
うちは15階だから本来はエレベーターなんて使わない人が多いし。
私は自分の部署目の前にあるから楽だし使っているけど、でも今日は階段の方が逃げられるからいい。。
大急ぎで走っても、本来は私は運動なんてまったくしないし。
逆にあの美国笙は、運動は知らないけど、足の長さが違う。
大股で階段を登られたら――追いつかない訳はなくて。
「――逃げられると思うなよ」
簡単に腕を掴まれると乱暴に壁に押し付けられた。
恐る恐る見上げた美国部長は、妖艶というのか妖しい含みを込めた笑顔を浮かべていた。
「今夜、アンタの家行って良いだろ?」
「ち、散らかっていますし」
「俺の目当ては――分かってるだろ? 散らかっていても構わない」
「あ、でも、ウチにはサンタはいませんし」
「往生際が悪いな」
壁に両手を縫い付けられ、美国部長の吐息が鼻にかかる。
不覚。
こんな嫌な人なのに、この王子様ルックスは胸が何だかおかしい。
今すぐ口から、心臓が飛び出してしまいそう。
うちは15階だから本来はエレベーターなんて使わない人が多いし。
私は自分の部署目の前にあるから楽だし使っているけど、でも今日は階段の方が逃げられるからいい。。
大急ぎで走っても、本来は私は運動なんてまったくしないし。
逆にあの美国笙は、運動は知らないけど、足の長さが違う。
大股で階段を登られたら――追いつかない訳はなくて。
「――逃げられると思うなよ」
簡単に腕を掴まれると乱暴に壁に押し付けられた。
恐る恐る見上げた美国部長は、妖艶というのか妖しい含みを込めた笑顔を浮かべていた。
「今夜、アンタの家行って良いだろ?」
「ち、散らかっていますし」
「俺の目当ては――分かってるだろ? 散らかっていても構わない」
「あ、でも、ウチにはサンタはいませんし」
「往生際が悪いな」
壁に両手を縫い付けられ、美国部長の吐息が鼻にかかる。
不覚。
こんな嫌な人なのに、この王子様ルックスは胸が何だかおかしい。
今すぐ口から、心臓が飛び出してしまいそう。