ワンコorオオカミですか!?
持っている時計の値段やら、香水の種類、ブランドスーツに身を包んでいるとか。

家具か全部アルマーニだの、マンションが幾らだの。

会社の大半は、ちゃんと俺を値踏みしたのちにあの態度なんだけど。

俺の歳で、俺より稼いでいる奴なんてそういないと思う。
美国部長と並ぶエリートなんだけど、先輩はあまり良く分かっていない。

ルックスだけで俺が可愛がられていると先輩は思っているけど、それは先輩が俺の身につけているモノや顔よりも中身を気に入ってくれていたから。

そんな性格を演じていたのもある。

でも、可愛いからタイプ、と結衣に迫られて、すっげ美人だからまあいいかって流されたのは一回だけだ。

それに結衣の方からあっさりふったんだ。

『私、中身も可愛い男の子が好きなのよね。貴方、中身はすっごく俺様で可愛くない。犬ってよりオオカミじゃない?』


俺を押し倒しておいてそんな事言うんだから本当にアイツには腹がたったけど、それと同じくらいの時に先輩が働いているオフィスが畳まれることを知った。

俺がすぐに受け入れ先としてこの会社に先輩の会社を説明した。
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