ワンコorオオカミですか!?
「お前の補助を買って出て下さったぞ」

へ。

美国笙が!?

あのテーマパークとかの大きな建築デザインみたいな、目に見える様な実績好きの美国笙が。

私なんかの補助を?
彼にとってはきっと小さくて、実績にもなにもならないようなカフェなのに?

「お、お断りします。……したいです」

「それは、――本人に直接言え」

「角が立つじゃないですか! 上司越しにやんわりと伝えて下さいよ!」

私なんかから断られたら、プライドが許さないとか思いそうであの人怖い。

大体、私の事が嫌いなくせに、何で私に近づく様な仕事をしてくるの。

「俺もアイツ、苦手なんだよなあ」
「部長! しっかりしてください!」

どうしよう。
あの猫カフェの社内コンペ募集の時だって、『セレブ猫が過ごすお菓子の国って面白そう』とか軽い気持ちでデザインして通っただけなのに。

あの人がいたら、のびのび自由にできないよ。
怖いよ。
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