大っ嫌いだったのに
違う黒崎

あたしの学校は一年生の初めの行事は

キャンプ。


今日はその実行委員と班決めだった。

あたしは全く興味ないから

軽く聞き流してHRを終えた。


「澪ー。帰るよー。」

リュックを重そうに背負いながら

友達の佐野絢音(さの あやね)

がこっちに向かって歩いてくる。

「はーい」
だるそうに返事をして絢音の元へ歩く

「あんたいつも眠そうだよね」

「だって眠いんだもん。」

「そんなんだと彼氏できないよ。」

「いらないもーん!!」

毎回お決まりのように言われる。

だって別に付き合いたくないし

付き合ったら付き合ったで
めんどくさそうでしょ?

あたしには絢音がいるから

彼氏なんていなかった。

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