大っ嫌いだったのに
周りの環境

だいぶ班員のみんなとも仲良くなって

授業中喋りすぎちゃって

怒られることが多くなった。


そしてある異変にもあたしは気付いた。

授業中

前の席の絢音は真剣に授業受けてて

話しかけられそうにもなかった。

後ろの美鈴に話しかけようとしたら

清水君と美鈴が仲よさそうに喋っていた



さすがにあたしでも勘づいていた。

毎日一緒に二人で帰ってる二人が

付き合ってるんだなーってことぐらい。


それで、さすがに美鈴の邪魔はできない

暇なあたしは机に顔を伏せていた。


ふと、顔を上げて隣を見てみると


黒崎と目があった。


びっくりして目を見開いていると

「口なんかぬってる?」

っと言ってきた。

びっくりした。

私はさすがに高校生だからという事も

あってグロスを塗っていた。


でもそんなの黒崎なんかに

恥ずかしくて言えないから

「リ、リップクリームだよ」

っと顔を逸らしながら言った。

そしたら
「そーなんだ。」

と興味のなさそうな声がした。

そんなんなら聞かないでくれって

心の中で言った。

でもグロス塗ってるの気付いて
くれたのは絢音以外いなかったから

ちょっとだけだよ?

ほんのちょっとだけ嬉しかった…

なんてね。
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