大っ嫌いだったのに
やっぱりおかしい。

今日は
キャンプに行く日。

のはずが…

ピピピッピピピッ

ピピピッピピピッ

「んーっ!!!!」

(((バシッ!!!)))

目覚ましを止めて時間をみる。

「はぁ〜。7時半かー。」

ん?7時…半?


「…ぁぁぁぁああああ!!!」

7:45分駅に集合だった!!!


電車置いていかれるーーー!!

階段を勢いよく降りて


髪の毛アイロンかけてる

暇なんてなくてポニーテールにして

急いで駅まで走った。


…。いない。

絢音から電話がきて

「もしもしー?澪遅いからおいてちゃった(笑)四人で先行ってるからちゃんときてねー!」

「えっ…ちょっと!!!」


え?四人?

不思議に思ってると

「おぃ…」

少し髪の毛に寝癖がついた黒崎が立ってた

「え?なんでいるの?」

「…寝坊…」

目を逸らしながら言う黒崎

「え?じゃあ黒崎と二人でいくの?」

「それしかねーだろ」


…最悪…。


それから二人で電車に乗る事に…。

あたしたちが乗った電車は
通勤時間に当たっていて


人がいっぱいだった。



あたしは154センチぐらいしか
ないから人に埋もれてしまって

黒崎と離れてしまった。


黒崎は176センチぐらいあるから

あたしからでもよくみえた。

でも黒崎からはあたしが見えないらしくて


少し焦った顔でキョロキョロしながら
あたしを探してた。

「一応探してくれるんだ…。」

そんな事を思いながら

何駅か通り過ぎて

人が減ってきて黒崎の元へ言った。

黒崎は

「はぁ〜」

とため息を着いて

角の方いこう。っと言った。



そのあと会話はなくって

無言だった。

ある駅に着いた途端

人が流れ込んできて

押しつぶされそうになった。


そしたら

黒崎が潰れないようにかばってくれた。

いわゆる壁ドン状態。


さすがのあたしでも
心臓がうるさい。


上を向いて黒崎に

噛みながら

「あ、ありがとう…。」

ってぎこちなく言った。


黒崎は顔を逸らしたまんま

「ん。」

と言った。



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