どこかにトモダチ転がってませんか?
(…やだ。死にたくない…!)

心がどんなに弱っても、どこにも居場所がなくっても、
どんなに不自由でも、どんなに生きにくくても、
私は私らしく、自分なりに生きれる場所を見つけていきたい。

そうでなければ、生まれてきた意味がない…!

タコさんの描いた絵を見ながら、

(この絵が完成していく様を見届けたい…。この神社が完成したら、自分もどこか変われるかもしれない…)

…そんなふうに思っていました。

タコさんやキツネさんに、どう思われてもいい。
私はこの場所で、

(それを見つめて生きたい…)

…そう感じました。



お昼ご飯の『おむすび』を食べながら、タコさんとキツネさんにお願いしました。

「私をしばらく、お2人の家に住まわせてください!料理でも洗濯でも掃除でも、何でも手伝いますから…どうかこの場所で、神社が出来上がるのを見させて下さい!!」

「ジョーダンじゃねぇぞ!!」

キツネさんは立ち上がって怒鳴りました。
タコさんはそんなキツネさんの態度を黙って見つめています。

「お前…旅行とか言って、ホントは家出してきたんだろう!最初からそうじゃねぇかと思ってたんだ!…とっとと帰りやがれ!ここはお前のようなちびっ子が来る場所じゃねぇ!!!」

大声を張り上げるキツネさんの姿は、大体予想できました。
言われるだろうな…と思ってたことも、やっぱり言ったな…と思う程度のことでした。
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