どこかにトモダチ転がってませんか?
先生からはしばらく学校を休学して、心の疲れをとった方がいい…と言われたこと。
でも、それをお母さんが悲しんで泣いたこと。
泣いた理由には大ちゃんのことがあって、大ちゃんというのは、2つ上のお兄ちゃんのことなんだ…と、話しました。
その上で、

「私には、どこにも居場所がない気がしています。どこへ行っても自分は生きにくい。だから、ホントは生きてちゃいけないのかもしれないと思います……でも、死にたくはないんです。せっかく生きてるんだから、生きてることの意味を掴んでみたい…。だけど、家に帰れば、またムリして学校へ行かなければならなくなる…。今の私には、それが一番ツライ…お母さんの顔色を気にしながら、心配させないよう、安心させるよう、自分を犠牲にしていかなければならない…それがツラくて…どうしようもなくて……」

涙ぐんできました。
泣かずに話そうと思いましたが、話してる間にやっぱり涙が溢れてきました。
しゃくり上げながら、続きを言いました。

「私のやってる事は…間違いだと思います……親に心配をかけてまで…やる事じゃありません…でも、そうでもしなければ…私は壊れてしまう……生まれてきた意味も…生きてる意味も確かめられないまま……最終的には、自分を犠牲にしたままの人生を送ることになる…そう考えたらここで…せめて神社が建つまでの間…いさせてもらえたら…もしかしたら…自分の中で…何かが変わっていくんじゃないかと…思ったんです……」
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