どこかにトモダチ転がってませんか?
学校の先生もお母さんも、私の未来を心配してばかり。
漢字の読めない私が社会に出ることを何よりも一番恐れてるみたいでした。
『休んじゃ駄目よ。それでなくても皆についていけないのに、休んだら余計に分からなくなるからね』
お母さんの言葉はいつも私の心をイジメました。
どんなに私のために言ってくれてたとしても、決していい気持ちにはなりませんでした。
お母さんには会いたくない…と思う自分がいるような気がしました。
でも、それを間違ってると教えてくれたのが、キツネさんです。
ーーそれは、5日目の夜のことでした。
タコさんは町の寄り合いがあるから…と言って出かけて行きました。
私は昼間描いた絵に、色を塗り続けてました。
そこへお風呂から上がったキツネさんがやって来て言いました。
「…お前、おふくろさんに連絡したか?」
「おふくろ」という言葉を聞いたのは初めてでした。
だから当然、聞き返しました。
「おふくろさんって、何ですか?」
キツネさんは呆れるように私を見ました。
それからドカッと床に座って言い直しました。
「…おふくろって言うのは母親のことだ!お前、ここにいる事、おふくろに話したか⁉︎ 」
スマホやケータイの時代です。
もしかしたらキツネさんは、私がそのどちらかを持ってるかもしれない…と思ってたのでしょう。
「話してませんよ。連絡する道具を持ってないので…」
漢字の読めない私が社会に出ることを何よりも一番恐れてるみたいでした。
『休んじゃ駄目よ。それでなくても皆についていけないのに、休んだら余計に分からなくなるからね』
お母さんの言葉はいつも私の心をイジメました。
どんなに私のために言ってくれてたとしても、決していい気持ちにはなりませんでした。
お母さんには会いたくない…と思う自分がいるような気がしました。
でも、それを間違ってると教えてくれたのが、キツネさんです。
ーーそれは、5日目の夜のことでした。
タコさんは町の寄り合いがあるから…と言って出かけて行きました。
私は昼間描いた絵に、色を塗り続けてました。
そこへお風呂から上がったキツネさんがやって来て言いました。
「…お前、おふくろさんに連絡したか?」
「おふくろ」という言葉を聞いたのは初めてでした。
だから当然、聞き返しました。
「おふくろさんって、何ですか?」
キツネさんは呆れるように私を見ました。
それからドカッと床に座って言い直しました。
「…おふくろって言うのは母親のことだ!お前、ここにいる事、おふくろに話したか⁉︎ 」
スマホやケータイの時代です。
もしかしたらキツネさんは、私がそのどちらかを持ってるかもしれない…と思ってたのでしょう。
「話してませんよ。連絡する道具を持ってないので…」