優しい時刻
そう言った男の子・アオくんは、私が何を聞いても『ユウミちゃん・アオ』その言葉しか繰り返さなかった。







この状況はかなりマズイ



だって私、この子と面識ないのよ?!

いや、私が忘れてるだけかもしれないけど…


普通に中へ通しちゃったけど、一歩間違えたら誘拐とか言われちゃいそうだよね?




どうしよ〜



あ。


電話だよ、電話!
















「…はい。そうです。アオくん以外は何も分かりません」



警察に連絡さえすれば、解決すると思ってた。

いや、普通はそう思う。









捜索願いも出てないし、ただの迷子だろうから迎えに行く。
そう言われてホッとしていたの



あの時までは。
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