優しい時刻
バタバタバタ………ッ

歩道を全力疾走中の私たちを行き交う人が見てた。

「ちょッ。お前何な訳? どこまで走るつも…ごほッ」


ゲホッ ゴホゴホ


咳き込んでる事なんて、気にしてられないッ

ぐいぐい手を引っ張って走る。

あの角まで……

バスから見えないところまで消えないと。
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