歪~ibitu~


「ここがバス停だよ!めったにバス通らないけど、港までいかなきゃいけないならここを使う事になるかな!」



この島の建物たちはどこかノスタルジックな雰囲気を醸し出してる。


木でできた屋根と壁に、同じく木でできたベンチ。


ものすごく古そうだが、俺はすごくいい趣味してると思う。


「見て見て!律くん!一番上まで競争しよう!」


その後も色々見て回ったが、俺たちは山の上まで登って来てた。


「千郷……なんで、そんなに元気なんだよ……。」


俺はぜぇぜぇと息を切らしてるのに、千郷は全然息が切れてない。


「律さん、大丈夫ですか?」


誓が気遣ってくれたが、もはや返事も出来ない。


「ほら!後ちょっとだよ!」


流歌に言われて前を見れば、いきなり場所が開けた。




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