depend
バレンタイン
手作りで生チョコを作った
あたしは料理は苦手で、
だけど一生懸命作った。
翔太に渡しに、翔太の家に向かった。
ピンポーン
玄関のチャイムを鳴らす。
いつもならすぐに出てくる翔太が出てこない。
ピンポーン
もう一度鳴らす。
誰も出てこない。
でも翔太の良く、聴いている洋楽が
ガンガン響いてる
寝てる?
ケータイを取り出し電話をかける。
「もしもーし♡」
すぐに電話にでて、
機嫌がよさそう。
「酔っ払ってんの?笑
あがっていー?」
あたしは早く、渡したくてウズウズしてた
「いーよーぉ♡待ってる♡」
様子がおかしかったのは
わかったけど、
可愛い翔太は、たまに電話で
感じることはあったから
そんなときは大抵機嫌がよかったから
あたしは電話を切ったあと
自然に笑顔になり、
家に上がる。
早く渡して、
早く、食べて欲しくて
早く大好きな気持ちを伝えたかった。