depend

その頃、
借りていたアパートは
自由に子供らに
過ごして欲しかったあたしには
少し窮屈で、お金を貯めて
借家を、借りるとゆう目標があった。

ママはあたしが23の時に
病気で亡くなり、
あたしは1人っ子だから
頼る場所はなく、
1人で2人を育てていた。

時々同じシングルマザーでも
実家に住んでいたり、
たまに息抜きしに帰ったりする
シングルマザーを
羨ましく思う日もあったけど
あたしは菜々美が遊びに来たり
菜々美の実家に子どもたちを連れて
遊びに行けたから十分満足していた。


「あー!
手っとり早く稼いで早く
でかい家に引っ越したい!」

菜々美といつものように過ごしてた中で
あたしが自然と、こぼした愚痴。

「バイトすればー?」

「子供らは?」

「なながみてるよ。楽勝」

当たり前のように、言ってくれた。

色んなことを考えれば
断るべきだったのだろうけど、
ベビーシッター代として奈々美にも
バイト代を受け取ってもらうことを条件に
スナックで働き始めた。

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