depend
土曜日am2:00。
2週間ぶりに亮太に会った。
距離は感じなかった
いつものように、
当たり前のように、
キスから始まる。
他の女のニオイがしたわけでも
名前を間違えられたわけでも
いつもと何かが違ったわけじゃない。
勘。
それしかぴったりとくる言葉はなく
亮太には、奥さんでも
あたしでもなく、
まだほかにいる。
そう感じた。
亮太が眠りについた時、
あたしの手は亮太のケータイに
手が伸びた。
罪悪感がなかったわけではない
でも、指は当たり前のように、
亮太のケータイを操作する。
ケータイのロックに立ちふさがる。
大概、そんなに難しくは、しない。
1回でも失敗したら
見るのをやめよう。
見て、確信にして、
あたしはどうするの?
安心して、
寄り添ってねむりたいの。
なんの根拠もない、
ただのあたしの疑心暗鬼だったって
それで片付けれれば
あたしは眠れる。
亮太の横で