depend
「あの人かっこよかったね!」
「…うん、かっこよかった。」
帰り道、りなとそんな話をした。
頭はもうずっと、
さっきのシュートと笑顔を思い出していた。
「多分、先輩だよね?お姉ちゃんに聞いてみる?バスケ部かな?」
「いい!大丈夫、なんかチャラそうだし」
「だれがチャラい?笑」
後ろからドンって肩を押された。
振り返ったら、金髪のふわふわって
ライオンみたいな髪。
さっきの人がいた。
慌てて、言葉も出なくって
あたふたしてるあたしに
「番号教えて♡」
なんて、簡単にきいてきた。
言われるがまま
買ったばっかりのケータイを開いて
番号を交換した。
それから毎日、連絡とりあった。
一つ上で、名前は翔太。
彼女はいない。(今は)
バスケ部はやめて、遊びでしてる
情報は翔太からなんでも
言ってくれた。
時間が合う時は、一緒に帰ったりもした。