タイムトラベラー・キス
母と娘。
「ただいま」
「お帰りなさい、連絡くれれば駅まで迎えに行ったのに」
……お母さんにとって、私はいつまでたっても子供なんだな。10年前も同じこと言ってる。
嬉しくて、自然と笑みがこぼれる。
「家の近くまで車で送ってもらったから大丈夫だよ」
「あら、そうなの。あっ、雫ちゃんと手洗いうがいしなさいね」
「はぁーい」
お母さんの言うことは10年前と変わらなくて、自分の時代に戻ったような感覚になる。
言われた通りに手洗いうがいをしっかりして、リビングのソファに座った。
「同窓会は楽しかった?」
お母さんの問いかけに、私は「まあ」と曖昧にしか答えられなかった。
さっきの竜見くんの言葉が頭の中でぐるぐるとまわっている。
「お帰りなさい、連絡くれれば駅まで迎えに行ったのに」
……お母さんにとって、私はいつまでたっても子供なんだな。10年前も同じこと言ってる。
嬉しくて、自然と笑みがこぼれる。
「家の近くまで車で送ってもらったから大丈夫だよ」
「あら、そうなの。あっ、雫ちゃんと手洗いうがいしなさいね」
「はぁーい」
お母さんの言うことは10年前と変わらなくて、自分の時代に戻ったような感覚になる。
言われた通りに手洗いうがいをしっかりして、リビングのソファに座った。
「同窓会は楽しかった?」
お母さんの問いかけに、私は「まあ」と曖昧にしか答えられなかった。
さっきの竜見くんの言葉が頭の中でぐるぐるとまわっている。