タイムトラベラー・キス
ふと、彼の壁にかけられている時計を見ると、18時を過ぎていた。
……さすがにそろそろお家に帰ったほうがいいかもしれない。
お母さんが今日仕事が休みかどうか分からないけど、ご飯を作ってくれているかもしれない。
「竜見くん、私そろそろ帰ろうかな?」
「……もう18時だもんね。でも、もうちょっとだけ一緒にいたいな」
ふいに手を握られ、至近距離でまっすぐに見つめられる。
本当にまつ毛が長くて、美しい瞳……。
少しずつ、その瞳が私に近づいてくる。
「んっ……」
本当に自然な流れで、竜見くんに軽めのキスをされていた。
唇が離れたかと思うとまたすぐに塞がれ、しばらくそれを繰り返していく。
次第に口の中に彼の舌が入ってきて、私の舌と絡み合っていく。
彼の欲情を押し付けられるような、激しいキスになっていく。
……どうしよう。これ以上はされたらまずいかも。
「た、竜見くん、私もう……」
「まだ……ダメだよ帰ったら」