タイムトラベラー・キス
出来るだけその二人から離れた位置に座り、お弁当を広げた。
少しだけ肌寒いけど、ぽかぽかとした春の陽気が心地よくてリフレッシュできる。
赤色で2段式のお弁当を開ける。今日のおかずは鶏のから揚げやポテトサラダだった。
鶏のからあげ、野々村くんが好きなおかずだ。
から揚げをつまみ食べようとしたとき、向こう側から女の子の声が耳に入った。
「私のこと好きじゃなくっても、付き合ってみたら好きになるかもしれないよ?!」
……思わずから揚げを落としそうになった。
もしかして、あちらにいる女子は好きな人に告白をしている最中なのか。
これは邪魔しちゃったなぁと思いつつ、どんな子がどんな彼に告白しているのか気になって、男女の様子を観察する。
……あれ、この男子、見覚えのある顔、体つき。
さっき入るときは女の子の身体で見えなかったけど……彼の声は聞こえないけど……
「野々村くんは今好きな人はいるの?いるんだったらあきらめるから…教えて」
未来の私の婚約者、野々村雪だった。
少しだけ肌寒いけど、ぽかぽかとした春の陽気が心地よくてリフレッシュできる。
赤色で2段式のお弁当を開ける。今日のおかずは鶏のから揚げやポテトサラダだった。
鶏のからあげ、野々村くんが好きなおかずだ。
から揚げをつまみ食べようとしたとき、向こう側から女の子の声が耳に入った。
「私のこと好きじゃなくっても、付き合ってみたら好きになるかもしれないよ?!」
……思わずから揚げを落としそうになった。
もしかして、あちらにいる女子は好きな人に告白をしている最中なのか。
これは邪魔しちゃったなぁと思いつつ、どんな子がどんな彼に告白しているのか気になって、男女の様子を観察する。
……あれ、この男子、見覚えのある顔、体つき。
さっき入るときは女の子の身体で見えなかったけど……彼の声は聞こえないけど……
「野々村くんは今好きな人はいるの?いるんだったらあきらめるから…教えて」
未来の私の婚約者、野々村雪だった。