タイムトラベラー・キス
「大丈夫。そんな変なことしないから。安心して?目を閉じていたほうが、より敏感になって楽しいと思うよ」
「でも……」
「……それ以上はもう、聞かないから」
竜見くんに唇を塞がれ、腕は竜見くんにつかまれたままで、私は何もできない状態になってしまった。
目隠しして、いったい何をするつもりなの……?
いつものように軽めのキスから深いキスへと変わっていき、その唇は頬から耳へと移動する。
「きゃっ……」
目隠しされている状態だと、次はどこに触れられるのか全く予想もつかない。
竜見くんの言うとおり、いつもより過敏に反応してしまう。
不意に肩を触られたり、背中を撫でられたりするのにもいちいち反応してしまう。
「今日の雫ちゃん、とてもかわいいね……」
耳元でささやかれたその声は、いつもより妖艶に感じる。