タイムトラベラー・キス

分岐点。


長期休暇ってどうしてこんなにすぐ終わってしまうのだろうか。
明日からまた学校が始まってしまう。
まぁ、会社に行くよりはずいぶん気が楽ではあるけれど。


野々村くんと遊んだ日以外は家族で出かけたり、理子と遊んだりして過ごした。
竜見くんとは特に連絡をとっていない。……というよりも、ちょっと存在を忘れていたかも。


「明日からまた早起きか~」


大きな独り言とともに、ベッドに仰向けになって横たわる。

学校に行って早く野々村くんに会いたい。
私の頭の中は正直、高校生の彼でいっぱいになっていた。


……まさか、ゴールデンウィーク明け早々にトラブルに巻き込まれるとも知らないで。












< 195 / 276 >

この作品をシェア

pagetop