タイムトラベラー・キス
「はは、理子でいいって。……今の手紙で一番大事なのは最後のところね。あ、追伸のところじゃなくて。あんたが元の時代に戻るタイミングは、勝手ながら決めさせてもらってる。7月7日の18時ね。絶対に守って」
「ど、どうしてその時間なの?」
「過去の手帳を見る限り、4月7日と7月7日の二日間しかはっきりとした行動がわからないから」
理子はまたリュックから何かを取り出した。
それはとても見覚えのある、けれど知っているものより色あせた桃色の手帳だった。
「これは私の……」
「この手帳には、4月7日の15時40分にキスしたことと、7月7日の18時にキスしたことがメモられている」
理子は4月のカレンダー部分と7月のカレンダー部分を交互に見せた。
「ほんとだ……でもどうして、こんなに細かい時間が書かれているんだろう」
「ど、どうしてその時間なの?」
「過去の手帳を見る限り、4月7日と7月7日の二日間しかはっきりとした行動がわからないから」
理子はまたリュックから何かを取り出した。
それはとても見覚えのある、けれど知っているものより色あせた桃色の手帳だった。
「これは私の……」
「この手帳には、4月7日の15時40分にキスしたことと、7月7日の18時にキスしたことがメモられている」
理子は4月のカレンダー部分と7月のカレンダー部分を交互に見せた。
「ほんとだ……でもどうして、こんなに細かい時間が書かれているんだろう」