タイムトラベラー・キス

一緒にお風呂?!


「ごちそうさまでした」


野々村は、食べ終わった後もきちんと両手を合わせていた。
私も彼に倣って両手を合わせる。


「私が片づけておくからゆっくりしてて」


テーブルの上のお皿をキッチンに戻し、すぐに洗って片づける。
野々村は、ダイニングテーブルからソファに移動してくつろいでいるようだ。

壁にかけてある木製の時計をのぞくと、午後8時を回っていた。


洗い物が終わりリビングに向かう。


「お疲れさま。雫もこっちにこいよ」


野々村に手招きされ、彼の隣に座ることになった。
この黒皮のソファは2~3人掛けのもので、そんなに大きくはない。
昨日、理子と一緒に座っていたときは気付かなかったけど、二人で座ると体の距離が近くなる。


特に野々村は体がでかいから……あと数センチで体がくっついてしまう。
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