タイムトラベラー・キス
「い、一緒にお風呂入るのにも色々と準備があるの……いきなりは無理だよっ」
それに、体はそうかもしれないけど……心はまだ処女なんだよー!
……なんて、言えるわけもなく。
きゅっと目を閉じて、野々村の次の言葉を待った。
「女にはいろいろ準備がいるのか、男だからわかんねぇけど。じゃあまた今度な」
野々村は私の耳に軽くキスをし、私から離れていった。
下着とパジャマを用意して、お風呂場へと向かった。
とりあえず、一緒にお風呂に入るのは阻止できたけど……。
こんな生活、心臓がいくつあってもたりないよ……。