タイムトラベラー・キス
「暗いところでスマホ見たら目が悪くなるよ」

「そ、そうだね、ごめん」


野々村はまるでお母さんのように私を注意すると、リモコンを使ってさらに部屋を暗くした。


「そろそろ寝よっか」


野々村はリモコンをおき横になる。私も姿勢を直して枕に頭をおいた。

まっすぐに天井を見る。
というか、天井しか見れない。だってすぐ横には……あいつがいる。


「雫、ちょっとこっち来て」
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